膝痛の症状と予防
訪問看護「もものは」 理学療法士 楢崎 政也
厚生労働省の『要支援者の支援が必要となった原因の構成割合』(平成16年)によると、1位は「高齢による衰弱」、次いで2位は「関節疾患」となっています。関節疾患は健康を損なう大きな原因であり、また多数の高齢者の生活の質(QOL)が「関節疾患」により妨げられたと言われています。
I.膝痛の原因
関節痛で特に中高齢の方に起きやすいのが膝痛(変形性膝関節症)です。なかでも50代以降の女性に多く、正座・歩行・階段の上り下りが困難という方もいます。こうした膝痛の大きな原因としてまず挙げられるのが、加齢による筋肉量の減少です。これにより、体重や体の動きを支える負担が関節に集中し、軟骨に大きなダメージを与えます。特に女性の場合は、男性よりも筋肉量が少なく、また加齢とともに基礎代謝が低下し太りやすくなるため、関節にかかる体重の負荷がより大きくなります。さらに膝には平地で歩いている時でも体重の約3倍の荷重がかかります。このように大きな衝撃が加わるため、障害が発生しやすいといわれています。
II.膝痛の症状
1.膝の違和感…ちょっとした動作から膝の違和感が始まります。膝が重たく感じ、膝の歯車がかみ合わない感じになります。
2.膝のこわばり…起床直後や長時間座ったままでいると関節が凝り固まったりします。
3.膝の痛み…歩き始めや膝を動かした時に痛みます。症状が進行するとギシギシとした痛みが生じ、動かしているうちに少しずつ痛みが引きますが、動かしすぎると痛み始めます。
4.膝に水が溜まる。
5.関節の変形…進行するにつれO脚がひどくなっていきます。体重が膝の内側にかかり重心の軸が内側にずれるためです。
III.膝痛の予防体操
鍛えることが重要です。今回は、膝痛予防体操を紹介させていただきます。
※すでに痛みのある方、体操によって痛みを生じた方、高血圧や心疾患等のある方は医師の指示のもと行ってください。